校長挨拶

 令和6年4月1日に本校に着任いたしました。微力ではございますが、本校並びに川口市、工業教育全体の発展のために努めてまいりますので、ご支援ご協力を賜りますようお願い申し上げます。
 本校は、昭和12年 全日制の創立以来、87年を迎える伝統校です。創立時は、機械課程のみの学校として出発しました。このことからも本校が、川口における鋳物産業を中心とした産業界からの期待を一身に受けての開校であったことが伺えます。その後、時代のニーズに対応し昭和33年に定時制課程を開校しました。現在は、全日制課程で機械科2クラス、電気科2クラス、情報通信科2クラス、及び単位制による定時制の課程において工業技術科2クラスを備える全定併置の工業高校の伝統校であります。
 本校では、「地学地就」という理念に基づいて、学校運営を進めております。そして、目指す学校像を「豊かな人間性を身につけ、地域産業を担う技術者を育成する」と定め、「地学地就」の基本理念の下、より一層の地域との連携、貢献に努めてまいります。
 ここでいう「地学」とは、「地」域全体を「学」びの場として、地域にある豊富な教育力(高度な技術・技能を持つ人材等の協力)を本校教育活動に活かそうという考えです。また、「地就」とは、本校で「地」域のものづくり人材を育て、その人材が地域に「就」職して活躍していくという考えです。つまり、地域と学校が連携して、地域全体で我が国の将来のものづくりを担う人材を地域連携によって育て、川口市の産業の活性化にも貢献していこうということです。
 中学生の皆さん、新しい時代を迎え、世の中は目まぐるしく変化しています。産業界でもAI、ロボット、IoT等の先端技術を取り入れた超スマート社会である「Society 5.0」の社会に変化していきます。川口工業高校では、このような時代に活躍する産業人材を育成していくために、デジタル化された最先端の工作機械や新しい評価方法を取り入れた生徒の能力を伸ばす学習を展開しています。ぜひ、学校説明会や体験入学に来ていただき、本校の学習環境を、自分の目で見て、自分の肌で感じてください。
 急速に変化する産業界を担うのは、高度な技術を持った技術者・エンジニアです。皆さんも本校で様々な基礎技術を身につけて、「Society 5.0」の社会を牽引する技術を身につけ、産業界で活躍する技術者・エンジニアになりましょう。

  令和6年4月1日